2012年7月10日火曜日

動く光と静かな光






光には動く光と、静かな光がある。

動く光とは、風が吹く野辺の焚き火のようなもの。
静かな光とは、密室の中の灯火のようなものだとする。

光は同じ力であるとしよう。
然し乍ら、動く光と静かな光とでは、その力は同じでも働きは同じではない。

室内の灯火は柔らかく静かだが、細かい字の本を読ませてくれる。
しかし、風の中の火の光では、かなり大きな文字でも読みづらい。

シラス漁に使うカーバイドの光は強いが、それで本を読むのは辛い。
室内電灯の光は弱いが、読書にはとても役に立つ。
こんな具合に光にはその働き具合にお起きな差異がある。

心が同じ力だと仮設しよう。
然し乍ら、強く動く心と、静かに安定した心の動きとでは、その働き具合は大きな違いがあるはずだ。
ちょうど、同じ力の光でも、動いている光と静かな光とでは、その働きに大きな違いがあるのと同じだ。

動き乱れた心は、風の中の焚き火のようなもので、いくら明るそうに見えても、モノを照らす働きにおいては具合が良くない。
心が静かに定まっていない状態とは、気が散っている状態である。
物事を読み解こうと考えるならば、心は静まった状態が望ましい。





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