2012年5月31日木曜日

The Giving Tree







主人公は大きな林檎の木と少年です。
少年は大きな木が大好きで、枝にぶら下がったり、木登りで遊び、木の実を食べ、木のことが大好きです。
大きな木はそれが嬉しくってたまりません。

少年が大きくなり、お金が必要になります。
大きな木は「りんごを売ってはどうか」と提案し、枝を刈って家を作ればいい、
太い幹を切り倒して舟を作ればいいと無償の愛を注ぎ続ける。

やがて少年は老い、切り株だけになった大きな木はもう何も与えるものがありません。
でも、年取った少年は切り株に腰を下ろし、大きな安らぎに包まれるのです。

この絵本は「無償の愛」といった言葉を問いかけてきます。
「もらえるものはもらい尽くせ」だろうか?
「捧げられるものは捧げ尽くせ」なのか?
はたまた「完全なる自己犠牲は素晴らしい精神だ」か?
あるいは、「完全なる自己犠牲ほど哀れなものはない」だろうか?
シンプルなだけに、その問いかけは深い。

絵本は子供だけのものではない。

The Giving Tree , Shel Silverstein (原著)
おおきな木 、 ほんだ きんいちろう (和訳)
おおきな木 、 村上春樹(和訳)







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