2009年5月30日土曜日

一休さん


  門松は冥土の旅の一里塚
   めでたくもあり
   めでたくもなし


  有露地より無露地へかえる一休み
   風吹けば吹け
   雨降らば降れ


 生まれては、死ぬるなり
   釈迦も達磨も、猫も杓子も


  借り置きし 五つのものを 四つ返し
   本来空に 今ぞもとづく


  世の中は、食ふて
   はこして 寝て起きて
   さてその後は死ぬるばかりよ


 夫れ人間あり様 万事とどまる事なし
   もとより生のはじめを知らざれば
   死の終をわきまへず


 この道を行けば どうなるものか
  危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
  迷わず行けよ 行けば分かるさ


 渇しては水を夢み 寒ずれば衣を夢み
   閨房を夢みる すなわち余の性なり

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