2011年12月13日火曜日

思われる

「第一印象で決まってしまう」類の本が沢山出版されるが、
それ以前、相手に出会う前に想像で決まってしまうことも多い。

故事に「李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず」と言う言葉があります。
「すももの木の下では、冠の紐がほどけても直してはいけない(すもも泥棒だと思われるから)
瓜の田で靴が脱げても取りに行かない(ウリ泥棒だと思われるから)」

何もやましいことをしていなくても、他人から見て「泥棒」に見えるような所業をしたら、
それは「泥棒をした」との同じ意味を持つ、ということです。
そんなの理不尽だと言ってもはじまらない。

社長さんは、社員を働かせて自分は日頃遊び歩いて、毎晩飲みに出かける。
世の中の儲かっている会社は、だいたい悪いことをしている。などなどと
今どき、そんなことを思っている人はいないと思いますが、
政治や真面目な話をするときに、その周辺で働いている人に対して、尊敬の念どころか罵倒する人が多いのは何故なんだろう?

僕の知人の政治家や官僚は、とてつもなく働いている。
知り合いの成功した社長は人の何倍も働いてきた。
理不尽だと思っても、真面目に務めること。

冠がずれてさぞや気分が悪いだろうが、紐を直すのはすももの木から離れた所まで我慢をするしかない。
瓜の田んぼに靴を置いてきたが、裸足で歩いていくしかない。

地位や肩書きとは、そういう制約が付いてくると考えるべきである。




李下に冠を正さず、瓜田に履を納れず
りかにかんむりをたださず かでんにくつをいれず

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