2010年12月30日木曜日

上膳は水の若し


上膳は水の若し。
水は善く万物を利して而して争はず、衆人の悪む所に処る。
故に道に畿し。
居は善く地、
心は善く淵、
与は善く仁、
言は善く信、
政は善く治、
事は善く能、
動は善く時、
夫れ唯争はず故に尤なし。



最上の善とは水のようなものである。
水は万物に利益を与えながらも他と争うことはぜず、しかも人々の嫌がる低い位置に身を置く。
だから、水こそ道に近い存在と言える。
善とは、
起居は大地のように落ち着いており、
心は淵のように静かで奥深く、
与えるには仁愛によって報償を求めず、
言は行に一致して信であり、
政治は無事に治まり、
事を成すには有能、
働くには時宜にかなっている。
いずれも水のように他と争うことがないからこそ、恨み咎められないのだ。
老子



今年もたくさんのご訪問ありがとうございました。
海からの贈り物ー岩城真珠
新年もよろしくお願い申し上げます。

0 件のコメント: