茶の第一煎は甘味を味わう。
第二煎で苦味を味わい、
第三煎では渋味を味わう。
よく、茶の世界を人生に例えるが、
人も甘い世界から社会の苦味を経験して人物が磨かれていく。
魅力とは渋みが出てきて初めて本物と言えると。
しかし、甘・苦・渋の三味は決して別のものではないと思う。
三味は一つに融け合っていて、甘味の中に苦味・渋味、
苦味・渋味の中に甘味がある。
甘味が苦味・渋味にならぬと、本当の甘味ではない。
甘いばかりの人生がないように、苦しいばかりの人生もない。
きついことを言われようが、ほんとに為になる言葉は苦言に含まれている。
甘言
は、我が身を滅ぼす。
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