愛別離苦とは、愛するものとは何時か辛い別れの時が来るという。
愛する心は煩悩の最たるものだ。
仏道修行では断てとか捨てろと言われています。なぜなら、愛する人が出来ると、愛さない人とを区別するようになるからだ。人を愛したとたんに執着が始まる。愛する人を失いたくない、一緒に居たい、他の人が邪魔になる。
亡くなった夫が妻への愛を捨てられずにいたが、妻も亡くなった夫への愛を断ち切れずに苦しんでいた。僧は亡き夫に「妻のために愛心を絶て!」と諭した。これによって、亡夫は極楽浄土に行くことが出来たという話がある。
愛する人のために「愛心」を捨てる。執着しないとはそのような境地をも生む。