2010年3月29日月曜日

道徳


大道廢 有仁義
智慧出 有大僞
六親不和 有孝慈
國家昏亂 有貞臣


大道すたれて仁義あり、
知恵出て大偽あり、
六親和せずして孝慈あり、
同家昏乱して忠臣あり。

老子「老子道徳経」第18章


偉大な「道」が廃れてはじめて仁義が現れる。
智慧がとりたざされるときには大いなる欺瞞がある。
父、母、叔父、伯父、叔母、伯母の六親の仲が悪いときに限って孝行や慈悲がもてはやされる。
国家が混乱し(皇帝の意見に雷同する臣下がはびこっ)ているときに限って、率直に皇帝を諫める貞臣が認識されるようになる。

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